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試験飛行の意図

先週も後輩の人力飛行機の試験飛行へ行った。

前回問題だった点、具体的には主翼取り付け角と、水平尾翼のトリムが改善された。
(残念ながらフェアリングはつかなかったが)
毎度厳しく言っているので、ちゃんと準備をしたと思う。
本当は何も言わずにも最初から出来て欲しいが、「先輩が怖いから」とか不純な動機でもしないよりはましだと思う。
が、今回は試験をしたにも関わらず現地で急にラダーの調子が悪くなるというトラブル。
±5゜に切れるのだが、二倍角ボタンなるものが機能しないらしい。
そもそもなんだその機構はwと思ったけど、やはり5°ではきつい。
揚力傾斜が直線だと仮定すれば、10°を1秒も5°を2秒も力積はほぼ同等。
とはいえ応答が早く欲しい時は大きい舵角が欲しいし、ブレーキにすることも可能。
そもそも横風が強い時は10°でも足りないだろう。
まぁそんなトラブルは起きないでほしい。
安全にかかわるものだから。
僕もそういう仕事につくと思うので、気をつけたいと思う。

でフライト内容。
序盤はほぼ風なしで300mくらいは余裕で飛べていた。
前回よりも早く、ほぼ設計機速が出ていそう。
ただ、飛べてはいるが高度が安定しない。
足下回転数も想定より高すぎる。
結果パワー不足。
おそらく次回のフライトではプロペラピッチをキツい方に変更すると予想される。

途中から風が出てきて2m/sぐらい吹くことも。
とは言っても横成分自体は1m/sも無いくらい。
しかし僅かな横風でも顕著に影響が出る。
パターンとしては

スタート時に左に流されて右に切り右を向くも、今度は真っ直ぐ進みたいのに風見からなかなか抜け出せなくて大きく右へ。
やっとの事で左向いたと思っても、今度は左に向きすぎる
以下リピート

のようなフライトが3、4回あった。
ラダーの問題も影響はあるが、それだけではなく明らかにパイロットの操縦に問題がある。
そして危険が生じる理由はストップのかけ方だ。
GCがストップをかけない。
基本はパイロット主導かストップラインに到達するかしないとかからない。
ラストのフライトの映像を見ると一番わかりやすい。





「危ない危ない」の声がかかっているのにストップはかからない。
僕が現役の時点ならまず離陸時に左半分越えた時点でストップだ。
次に右半分越えた時点でストップ。
(でもこの時点だと右にオーバーする可能性が高いが、やさしくパワーをおとしてフレアをかければ草地に軟着陸出来る。)
俺が我慢できず声をかけたタイミングは右端。
左向きそうだったので、このタイミングでストップをかければちょうど滑走路に戻って来るとの読みから。
たぶんそれは当たっていた。
だがストップの声が聞こえてなかったのか(聞こえると思うけど)ストップはかからない。
そしてパイロットはせっかく左向けたのにパワー緩めない。(むしろ上げた?)
きっとその後もまっすぐ飛ぶよう立て直したかったのだろうが、更に左向きすぎて完全に滑走路外へ。
その後草地の端でなんとか右向くも、再び右にでそうになり最後はパイロットが足で止める。
はっきり言って機体の損傷や人の怪我が無かったのはラッキーなだけ。
大クラッシュでもおかしくないフライトだった。

それ以前に何度か危ないシーンがあったので、休憩時間に「滑走路の半分を越えたらストップにしたら?」とか「離陸前横向いたらストップしてやりなおせば?」とか、他にもいくつか安全のための提案をしたがパイロットに「練習にならない」と一蹴された。
練習ってなんなのだろう?
パイロットは「試験飛行のための練習」をしたいのかな?
それは俺が思う「鳥コンのための練習」とは違う。
離陸前に横を向く、という状況は大会では基本起きない。
だったらストップしてやり直せばいい。
2分ぐらいのロスではるかにに安全になる。
滑走路外に出た機体を滑走路に戻して、その後も飛び続ける練習なんて何の意味も無い。
一度ストップすればいい。
どういうフライトをしたいのか意図が見えない。
ただ「飛ぶ」ことしか考えていないように見えた。
そこが意思統一されていないからストップの基準が謎なんだろう。
場当たり的に滑走路の中心を向いて振動、発散しかける。
鳥コンで左右に振られることはおそらく無いのに。

TTで右からの風の時を想定しよう
流されて左にそれたら右旋回をすればいい。
風見で右に進んだら左旋回すればいい。
テストフライトのようにまっすぐ進んで正面を目指す必要は無いのだから、蛇行し続ける意味も無い。
ただ「飛ぶ」とか「TFのためのTF」になっているのでは?
このTFはなんのためなのか、それを良く考えてからTFをしてほしい。


僕が思うTTでの戦略は
1、往路はなるべく高度を保って体力のロスを少なく到達すること。
2、確実に旋回をすること。
3、復路はなるべく速く飛ぶこと。

まず1だが、これは普通の試験飛行に近いがちょっと違う。
先にも書いたが「滑走路の中心を目指して」頑張って飛ぶ必要は無い。
出来るに越したことは無いが、そこを目指さなくていい。
まっすぐ飛ぶ練習をして外に出たらストップでいいと思う。
外に出て戻ってきて直そうとしてまた外出ちゃう、なんて繰り返すのは危険なだけ。
強いて僕の案を言うならば「右風ならば左に流されつつ徐々に右を向く」状態がベターだと思う。
ただ「とびきり」だ「長距離」だ、といった練習ではなく、具体的に横風時に500m先にどう向かっていくか、そうした練習プランを考えればいい。
そこを考えてないと、どんなに試験飛行で飛べても琵琶湖でまともに飛ぶのは難しいと思う。

次に2だが、必要な要素としては、なるべく高度を落とさず「流されているときに逆を向く」、「風見する状態で逆を向く」が出来れば十分に旋回は可能。
2007年のT-MITは後者が出来なかった。
高度が足りなかった面が強いが、4~5m/sの横風だとかなり対策をしていないと難しい。
それはある程度予測できたので、1の段階で、後者にならないようなルート取りも大事。
でも、そうできるとは限らないので、「風見する状態で逆を向く」練習は大いに意味がある。
一方「流されているときに逆を向く」はそこまで難しくないだろう。
旋回練習は危険かもしれないが、要素として上の二つを「個別に」練習すればいい。
そしてその練習は決して長い距離を飛ばなくても出来るはずだ。

最後に3だが、これはタイムをあげるための手段だから必須ではない。
でも出来るに越したことは無いよね。
機種下げによる加速や、背風でも飛べることをきちんと確認すること。


以上は僕の考えであって、正しいかはわからない。(本当はもっと考えているけど。)
でも、今の鳥コン参加チームは僕の後輩に限らず、鳥コン本番の戦略をどこまで考えているか疑問だ。
考えているかも知れないが、それを反映させた練習にはとても見えない。
ただ飛ぶことがままならないチームはまずそこを目指せばいい。
でも、それが出来るチームはただ距離を伸ばすのではなく、考えて、具体的な目的を持って飛んでほしい。

そうすれば、もっと違った試験飛行が出来るはず。
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